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[単行本] 格闘者 -前田日明の時代-① 青雲立志篇

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塩澤幸登:著
河出書房新社
’15,6/25初版
B6サイズ(ハードカバー、525ページ) 帯付

 前田日明の両親が離婚し幸福な家庭が崩壊したのは彼が13歳、中学2年生のときだった。やがて母は別の男と再婚し父親も韓国で再婚する。ひとりぼっちの絶対的に孤独な生活のなか、少年は太宰治と三島由紀夫と耽読し、空手の腕を磨いて大阪の盛り場でケンカに明け暮れた。そして、絶望的な日々の果てにたどり着いたのがアントニオ猪木率いる過激な戦闘集団「新日本プロレス」だった。
 前田は「オレはプロレスラーになりたいと思ったことなんか一度もなかった」という。本書では凶暴な破壊力を持ち「壊し屋」の異名をとった天才プロレスラーが穿設のレスラー、カール・ゴッチとの出会いをきっかけに、プロレスを脱皮し最強の戦士として[総合格闘技]へと覚醒していくプロレスを描く。

 序  大阪市南区市岡
第一章 原初の記憶、幼年時代
第二章 城下町姫路へ
第三章 両親の離婚
第四章 大阪にもどる
第五章 15の夏、あるいは絶対の孤独
第六章 自殺未遂
第七章 ストリートファイター
第八章 上京、新日本プロレス入団
第九章 トンパチと呼ばれて
第十一章 イギリス遠征始末
最終章 合衆国フロリダ州タンパ

1,200
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